【上の作品は20代の生徒さんの作品(木炭、ドローイング、人物クロッキー)です】
久々の授業風景ブログです。
最近は完成した作品について個別でブログに書いていたので、紹介していきます。
上の4点の作品は20代の生徒さんの作品です。
まずは、ゴリラのモチーフの作品ですが、初めて木炭デッサンを描きました(鉛筆デッサンは以前に描いていました)。
木炭は鉛筆と違い、短時間で広い範囲がより暗く描けるのでモチーフの立体感は掴みやすい反面、濃淡の微調整が難しいです。
そこに苦労しながら、講師もモチーフを捉えやすくする工夫をしながら進めていきました。
最終的には、モチーフの白さや面の方向性が出て魅力的な作品になりました。
木炭の下の3枚の作品はドローイング(短時間で自由に描く)と人物クロッキーです。
まず、左は網にビー玉が入っているモチーフを水彩と色鉛筆で描いています。
水彩で描いたビー玉は柔らかい表情で、その印象を締めるように網を部分的に色鉛筆で描いています。
自分が思った印象を素直に描けている作品です。
中央の作品は人物クロッキーです。
描いた時間としては2,3分の作品です。
肘に力が入っている感じや背中の伸びている感じが少ない線で描いていて、とてもいいクロッキーです。
右は、グレーに塗られたフィギュアのドローイングで、短い時間でよくモチーフの印象をとらえています。
こういうフィギュアはちょっとした形のズレで印象が変わってしまうので、よく描けています。
こちらは10代の生徒さんの作品で、少し前に女子美術大学に合格しました。
詳しい話は<こちらのブログ>で紹介しています。
まず、左は木炭デッサンでこちらの生徒さんも初めての木炭デッサンです。
先程の生徒さんも同じなのですが、初めての木炭デッサンのモチーフは出来るだけ大きくて面がはっきりしたものが描きやすいです。
その面を意識をしながら描けている作品です。
中央は、鉛筆デッサンでこちらもよく描けています。
今回は、複数の異なるモチーフの質感を描くというテーマで描いきました。
印象的だったのが、途中に明らかに勘違いをしているポイントがあったのですが、それを本人が自分で気づくまで時間をかけたことでした。
このくらい描ける人でも、案外モチーフの頭のイメージで描いてしまうことがあるので、常に自分ではなくモチーフを主体的に捉えることが大切です。
右の立体作品は、スタイロフォームという発泡スチロールの断熱材でリンゴの形を作った中に和紙でバラを作ったものが入った作品です。
青いバラには「夢が叶う」という意味があり、それを実現するための知識や経験などをリンゴで象徴しています。
その象徴のリンゴの中から、夢を叶えるバラが生まれ、咲いているというような内容のコンセプトになっています。
こちらは、20代の生徒さんのデッサンです。
こちらも個別に<ブログ>で紹介しています。
完成までに相当時間がかかった作品のなのですが、モチベーションを維持しながらしっかり描ききっています。
また、腕の模型の指の複雑や、ビニール製のボールの光沢感、白いホース状のモチーフの手前から奥への奥行きが上手く表現できています。