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初心者が勘違いしやすい、光源が2つ以上あるときの影の描き方<デッサン>



<光源の数だけ、影の数は増える>

 

 

デッサンで影を描くことは、とても重要です。

ちなみに、「かげ」という言葉には、

光が物体に遮られることで投影される「影(shadow)」と、物体自体の陰影の変化=「陰(shade)」がありますが、

今回は「影」の話をします(下の画像参照)。

 

「影」は当然ですが、実体ではありません。

しかし、実体が無ければ存在しないので「影=実体と周りの空間を繋げる関係性そのもの」と捉えてもいいと講師は考えます。

そのようなことで、影を描くことでモチーフがどのような空間に存在するかがわかります。

 

今回はタイトル通り、光源が複数ある=影のシルエットが複数ある場合の描き方のポイントです。

結論としては、影が複数ある場合は別々に描くということになります。

以下に、具体的な話をしていきます。

 

 

 

「影(shadow)」と「陰(shade)」

 

 



基本的な鉛筆の使い方などは<はじめてのデッサンのP13>で説明しているので省略します。

まず、光源が複数ある場合には、それ同じ数だけ影のシルエットがあります。

それを1つ1つ分けて考えてみましょう。

PCでイラストなどを描く人は、影のレイヤーを分けて、透過させて重ねると言えばすぐに理解出来ると思います。

 

上の画像の「光源A,Bが重なった部分」は文字通り、別々の影が重なった結果として濃くなっています。

2枚のカラーセロファンを重ねた場合、その部分が濃くなるのと同じです。

つまり、この2つの影を分けて描けば、結果的に重なった濃い部分が描けるわけです。

 

この原理がわからない場合は、濃くなった部分だけを描いてしまいます。

問題点として重なった濃さの濃度を自分の感覚で描くので濃度のバランスがわからなくなってします。

2つの影を分けて描けば、自然にその濃度がコントロール出来るわけです。

 

 

 

2つの影を分けて描くのは、慣れない内は少し難しいと思いますが、実はそれが一番楽な方法であり、実際の構造としてもそうなっています。

複数の影のシルエットをうまく描けない方は、このようなことを意識して描いてみてください。