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イーゼルのDIY 自作①


イーゼルは教室を開く前に作ったものですが今回参考に載せておきます。

下の写真の通り、デッサンや油絵を描くときなどに使う大きなイーゼルでもちろん実際に使っています。

ちょっと難易度が高めなのと今回は電動工具(ドリルドライバー、インパクトドライバーなど)推奨です。

 

ホームセンターで電動工具の貸し出ししているお店も結構あるので持っていない方はそれを利用してみたり、使って便利だったら購入するのもいいかもしれません。

 

 

【材料と道具】

 

木材-ホワイトウッド(厚さ30x40mm、参考の長さは後ほど)

 

長さは作りたいイーゼルによります。

材料はホームセンターの木材売り場で売っている安価でありふれたものです。

安いながらもしっかりとした木材です。

自分で切る道具がない、または面倒な方は木材カットサービスをしているホームセンターなどで買って切ってもらいましょう。

 

 

・ビス

 

木が細めなので「スリムビス」など細めのビスを買うと割れづらいです。

長さは51mmか57mmあたりがいいと思います。

木材を合わせて60~70mmの厚みを固定します。

 

もし、電動工具がなければ釘でもいけそうな気はしますがその場合は抜けにくい「スクリュー釘」を使わないと不安に思います。

・ノブスター

 

支持体(画板やキャンバスなど)をのせるパーツを固定するのに使います。

太さはM8ぐらいの太いものがいいです。

ちなみにねじ込んで固定するにはそれなりに力がいります。

 


・ビス止めゴム足

 

滑り止めに使います。

 


・チェーン

 

イーゼルを固定する木材のストッパーとして使います。

ビスをチェーンの穴に通して木材に固定するので、

チェーンはビスの皿の部分よりも小さい穴のもの買いましょう。

ホームセンターで10cm単位で切り売りしていると思います。

ただ、これだと木材が結構斜めに動くので実際に使うときには出来るだけ真っ直ぐさせるよう気をつけましょう。

 

もし不安な方は「スライドステー(ヒンジステー)」という商品があるのでこれをチェーンの場所に左右につけると斜めに傾かないと思います。


・蝶番(ドロップ蝶板)

 

イーゼルを支える木材とイーゼルを固定します。

私のイーゼルでここの強度が一番心配なところです

教室では出来るだけ頑丈そうな「ドロップ蝶板」というものを使っています。

ちなみに数年経ちましたがとりあえず問題なく使用できています。

たまに確認してビスが緩んでいたら増し締めをしましょう。

 

 

<ドロップ蝶板>


・板付きナット(丸座ナット、丸座金、アジェスターベース)

 

ノブスターを固定するのにイーゼルに埋め込みます。

なんかこの金具いろいろな名前で売られているみたいで正式名称がよくわかりません。

ノブスターと同じ経の物を買いましょう。

素材は安価ユニクロ(メッキ)という安いやつで大丈夫です。

といっても何十円かの差だと思いますが。

 



上記の板付きナットをイーゼルに埋め込むのは結構大変です。

2023年に新たにイーゼルを作ったときは「鬼目ナット」という木材に埋め込みやすいナット使用しました。

これだと下穴をドリルであけるだけなので上記のものより全然楽ですが、当然ドリルが必要になります(2023/11/2追記)

 

 



・水性ウレタンニス 

 

塗料は好みにもよりますが教室では強度重視でこれをつかっています。

ウレタン塗装は汚れに強く頑丈です。

ちなみに色は「マガボニー(暗い色のイーゼル用)」と「ライトオーク(明るい色のイーゼル用)」を買ったと思います。

他にはニスを塗ったり、ビーワックスで自然な感じに仕上げても良いと思います。

10年以上使うなどを気にしなければ、塗装しないで使用しても、問題ないかなとも思います。

 


 

 

・インパクトドライバーまたは、ドリルドライバー

 

ビスをねじ込んだり穴を空けたりします。

なければ、キリで下穴をしっかりと空けてドライバーで力を込めてねじ込むか、ビスのかわりに釘を使うなどもあります。

ただ、釘で固定すると強度が少し心配です。

 

ちなみにもし購入するならば電動ドライバーより、インパクトドライバーのほうがパワーがあるのでオススメです。

DIY用に家に1つあるといろいろ便利です。

手軽なメーカーとしては、アイリスオーヤマ、SK11などで、もっとしっかりしたものであれば、マキタ、ボッシュ、ハイコーキ(旧日立)、リョービ、がオススメです(私はボッシュのインパクトを使っています)。

謎の海外メーカーは出来るだけ避けましょう。

また、使用頻度が少ない場合はコード式の方が充電の手間もなく同じ価格帯であればパワーがあるので意外にオススメでもあります。

 

 

 

 

・サンダー、紙やすり(180~240番程度と出来れば400番)

 

サンダーは紙やすりをとりつけて電動で削る工具です。

木材の角を削るのに使います。

なければ、普通に紙やすりで角を少し丸くする程度で全然問題ないです。

 

 

 

 

・水平器

 

文字通り水平を測ります。今はスマホのアプリなどでもあります。

 


【木材】

 

 

木材の長さ考程度にして下さい)

 ※実際の物と長さが違っていたので修正しました 2020/10/29

 

①イーゼル左右縦の木材(1400mm)2本

 

②中央縦の木材(1200mm)1本

 

③水平の短い木材(400mm )1本

 

④水平の長い木材(530mm )1本

 

⑤絵を乗せる木材(580mm )1本

 

⑥絵を乗せる木材を固定する木材(140mm)2本

 

⑦中央奥の本体を支える木材(1235mm)1本

 

 


<絵を乗せる台のパーツについて>

 

薄い板やゴムは付けなくても大丈夫だと思います。

オプションみたいなものですね。

 

また、個人的には薄い板があると作品がズリ落ちませんが、撮影する場合などは作品が隠れるので邪魔に感じました。

今度作る機会があればこの板は取り付けないと思います。